瀬戸にて、陶器廃材塗料のワークショップを実施しました。

去る10月10日に愛知県は瀬戸にて、いすみ古材研究所の塗装プロジェクト(NULL)としてワークショップを実施しました。

陶器の製造過程で出る廃棄物を塗料にするプロジェクトを進める上で、まずは地域の方々に素材に触れてもらおうという試み。午前と午後の2回開催、たくさんのご家族連れにご参加いただき、素材の魅力を共にたっぷりと堪能することが出来ました。

きっかけは、瀬戸の洞地区にある王子窯さんに見学にお邪魔したときに、陶器を制作・販売する過程でどうしても廃棄しなくてはならないものが出てしまうというお話を伺ったことからでした。陶器を作る過程でどうしても一定数出てしまう”ペケ”(まっすぐ立たないなど売り物として出せないもの)と、窯で焼くときに使用する”より土”(道具土:窯の中に焼き物を並べるときに使用するもので、焼くたびにゴミになってしまう)。

瀬戸でのプロジェクトでは、まずその2つの価値を見出されていない”もの”を塗料化し、その”もの”の持つ物語をふまえたプロダクトの制作に取り組むことから始め、そのプロセスでの経験値を地域の方々と共有しながら、街をあげての廃材利用の仕組みづくりから産業化という大きな目標を立てています。

まだ始まったばかりの道のりの長いプロジェクトですが、今後の進展をお楽しみにしていただけたらと思います。